1. 9月21日、ケニアの首都ナイロビのショッピング・センターを武装勢力が襲撃し、外国人を含む67人が死亡、175人以上が負傷しました。
本件に関し、ソマリアのイスラム過激派組織「アル・シャバーブ」が声明を発表して犯行を認めました。
さらにその後、「アル・シャバーブ」は以下の内容の声明を発出しています。
(ア)9月24日付で、ケニア軍撤退がなければ同様のテロ事件を起こすことを示唆。
(イ)9月26日付で、21日の襲撃事件を「9.11後の10日後の作戦」と位置付け、ケニア国民に対し「ケニア軍をソマリアから撤退させよ、さもなくば、ケニア国内での大量の流血、経済的破滅、強制移住に備えよ」と言明。
(ウ)10月1日付で、最後のケニア部隊がソマリアから出るまでケニア国内での攻撃を強化すると警告。
2. 2012年9月、ケニア軍を中心とするアフリカ連合ソマリアミッション(AMISOM)部隊が、「アル・シャバーブ」の最重要拠点であったソマリア南部の港町キスマヨを制圧しました。従来、「アル・シャバーブ」はソマリアに派兵している国々(ウガンダ、ブルンジ、ジブチ、ケニア、エチオピア、シエラレオネ)に対して報復を行う旨の声明を発出しており、特にケニアについては、これまでナイロビを含む国内各地で「アル・シャバーブ」によるとみられるテロが多発しています。今回のナイロビでの襲撃事件の発生を受け、これらの国々及びケニア周辺国のタンザニアで脅威が高まる可能性があり、注意が必要です。
3. ついては、上記の国々に渡航・滞在される方は、上記状況に十分留意して最新の治安情報の入手に努めるとともに、標的となる可能性のある政府・軍・警察等関係施設、関係外交団施設、国連等関係施設、宗教施設等へは近づかないなどの対策を講じてください。また、今回のテロのターゲットとなったような外国人が多く利用する施設や人が多く集まる施設(ショッピング・モールや
ホテル、レストラン、空港等)には不要不急の場合を除きできるだけ近づかない、やむを得ず利用する際には細心の注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、自らの安全確保に努めて下さい。さらに、不測の事態が発生した場合の対応策を検討し、状況に応じて適切な安全策を講じるよう心がけて下さい。なお、本件に関しては24日付け広域情報「ケニアにおけるテロの発生に伴う注意喚起」もご参考ください。
4. また、最近のスポット情報及び危険情報( http://www.anzen.mofa.go.jp )を改めて確認するとともに、海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場の同僚等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。また、テロ事件等に遭遇した際には、日本国大使館に速やかに連絡を取るようお願いします。緊急事態に備え、携帯電話にあらかじめ大使館の連絡先を登録するとともに、御質問等がある場合は、大使館にご連絡ください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版
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